弁護士のブログBlog
「真夏日の
巷(ちまた)に照れる
百日[ももか]あまり
命をかけて
吾(われ)はおりたり」
[意訳]真夏の暑い日差しが,街中を熱気で包んでいる(「巷」:日本の「岐路」という意味が込められているかもしれない。)。私は,100日以上もの長きにわたって,命をかけて(この審議会の場に)臨んでいるのだ。)
上記和歌は,
入江俊郎元最高裁判事が,
1946年夏,100日以上もかけた,帝国議会での日本国憲法の審議に臨んだ際に,
吟じたとのこと。
また,同氏は,最高裁判事時代には,
「裁きたる吾に死刑囚が寄せし賀状
机の上に置きて日を経つ」
とも詠まれた,アララギ派歌人でもあったのこと。
<出典>
高見勝利「衆議院法制局初代局長・入江俊郎の識見とその今日的意義」
(衆議院法制局創立七十周年記念講演会2018.7.30)
『判例時報2440号』12頁